Carrefour日本撤退

世界第2位の小売業であるカルフールが日本から撤退します。
今ある日本の店舗はイオンに売却という形になるそうです。

今後カルフールは、フランスでの業績不振で事業の整理を進めていて、
アジア市場では中国に、経営資源を集中する方針だそうです。

さて、なぜ、カルフールは日本で成功出来なかったのでしょうか?

商品 Product
商品については、日本の大きなスーパーとほとんど変わらないです。所どころ、カルフールブランド?の商品が見受けられます。
サービス:買い物中子供も楽しめる、ショッピングカート、キッズコーナー、無料のコインロッカーなど

価格Price
カルフールでは、最低価格保証をしており、他の店のほうが安い場合、チラシを持っていけば、同じ価格で買うことができます。もう、カルフールで購入してしまっていた場合は、その差額を返金してくれます。
また、無条件で返品することも可能です。(対象商品のみ)

場所・流通 Place
場所:カルフールは、ウォルマートのように郊外に店舗があり、大きな駐車場を備えています。
そのため、無料のシャトルバスなども運行しています。
流通:低価格を徹底するためにメーカーからの直接仕入れ(日本の流通が変わるとまで言われていました。)

プロモーションPromotion
新聞の折り込みチラシや口コミ
ホームページでは、クーポン券の配布を行っています。

by Carrefourのホームページ

何度かカルフールに足を運んだ事があるのですが、商品としては、ほとんど変わらないような気もします。日本の大型小売店と比べて、フランス製の商品が見られると言った感じです。ただ、気になるのは、棚の高さと棚と棚の間隔の広さです。品揃えは豊富なのですが、棚が高すぎては、お年寄りは手が届きませんし、歩く距離も半端じゃありません。(店員さんがローラースケートのようなのを履くのも納得)ということは、お年寄りや、ちょっと夕食の準備に買い物に行こうとする客はカルフールに行かないのではないのでしょうか?
ということは、カルフールに来るお客さんは、土日のような休日に、安く、たっぷり、時間をかけて買い物をしようとする人たちに限られてしまいます。

しかし、そのような人をターゲットとした、店舗がここ最近増えているのです。
それは、ダイアモンドシティです。
ダイアモンドシティーは、スーパーとは違い、郊外型巨大なショッピングモールです。その中には様々な店舗が入り、雑貨店、CDショップ、本屋、服屋などが軒を連ね、生活用品なら何でも揃います。また、一度の買い物ではすべてをまわりきれるか分からないぐらいの広さ+エンターテイメント性を備えているので、行くだけでも楽しめるようになっています。価格は安くはありませんが、各店舗とも、価格よりも、品質やデザインを重視した商品が多いような気がしました。
しかし、このダイアモンドシティーのようなショッピングモールが成長しているということは、「低価格」ばかり強調した戦略が日本では通用しなくなってきたということを示しているのだと思います。また、日本のメーカーへの信頼の高さも忘れてはなりません。たとえば、同じような機能のラジカセを買うとしたらPanasonicとPhilipsどっちを買う?って言われたら、ほとんどの人がPanasonicのラジカセを買うと思います。また、エンターテイメント性というのも重要なキーワードだと思います。そのように、様々なニーズを持つ日本人にはカルフールの低価格戦略があまり受け入れられなかったのではないでしょうか。
さらに、カルフール不振の原因の一つに、「メーカー直接仕入れ」の方針が日本のメーカーに十分受け入れられなかったことから、品揃えに苦戦したということです。これは日本を撤退した外資系流通業者の失敗の原因に挙げられることです。(仏:セフォラ、英:ブーツ)

話がごちゃごちゃしてきましたが・・・
カルフールが日本で不振になった原因は
1、日本人の買い物事情をあまり知らずに進出したこと
  ・日本人の購買行動
  ・日本人のニーズ
2、日本の商環境に受け入れられなかったこと
ということだと思います。
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