今日は母と一緒に京都へ。
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京都市美術館で開催しているワシントンナショナルギャラリー展
バルビゾン派、印象派、新印象派、ポスト印象派に分かれた構成
になっており、各派の変遷が分かりやすく紹介されていました。
ここでは、私の独断と偏見の鑑賞録をお楽しみください。
印象派については色々と学んできたつもりでしたが、
印象派以前の絵画も結構面白い事に気づきました。
この展覧会に最初に出て来た「バルビゾン派」
”バルビゾン派とは森林や田園に出かけて、そこにある風景を
写実的に描こうとする画家たち。
その中でも、パリ郊外のフォンテーヌブローの森にある
バルビゾン村に移住し、そこで本格的に絵画に取り組んだ
画家たちのこと”
作品を見ると、「自然」、「写実主義」、「自然の独特な光」
というキーワードが出てくる。(個人的な主観ですが・・・)
コローやデュプレの作品、彼らの独特の空気感。
朝焼けなのか夕焼けなのか傾く陽の光が
暖かい雰囲気を醸し出す。いい感じ。
バルビゾン派の画家たちの絵に特徴的な独特の「自然の光」は
後の印象派に多大な影響を与えたのかもしれませんね。
続いて印象派の作品
モネ、ルノワールに代表される有名な絵画が目白押し。
「日傘の女性」、「太鼓橋」は誰もがどこかで見た事があるはず。
そんな有名な絵が京都に来ていたんですね〜。
そう、印象画の画家たちもバルビゾン派の画家たちと同様
積極的に屋外で制作し、自然の光を表現しようとしていました。
が
バルビゾン派と何が違うのか?
勝手な解釈ですが、画家たちの関心が
「目の前の物事を性格に写し取る写実」
から、
「画家たちの関心そのもの」
へと変わったことの違いだと思うのです。
その頃、写真が発明され、
「写実は写真へ」「絵画は・・・」
という何らかの動きが出て来たのではないかとも
考えられます。
その「・・・」こそが「画家たちの関心そのもの」を
絵画で表現させたのではないでしょうか。
その後、新印象派、ポスト印象派が生まれてきます。
スーラのような印象画の画家たちが用いた「筆触分割」の極み?
のような点描画の技法を用いたりと、新たな技法を模索し始めた
のが新印象派と勝手に思い込んでいるのですが・・・(合ってます?)
それから、ポスト印象派はゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンといった
画家に代表され、「画家の心情」や、「独特な秩序」もった絵画が
次々と現れ、後のキュビズム等の近代〜現代絵画につながっていくのでしょう。