Yuzo Saeki and Posters in Paris around 1920s

ご無沙汰してます。
しばらくブログを休止していました。
色々とありまして・・・。
これから、過去の事を含めアップしていきたいと思います。

さて、今日は「佐伯祐三とパリ」展に行ってきました。
佐伯祐三は大阪出身の画家。
そしてフォーヴィズムの画家。パリに渡る前までの作品は
特にルノワールの影響を受けてか、印象派っぽい絵も
ありました。パリに渡ってからの絵はまさしくフォーヴィズム。
感覚に従って描かれたという表現が正しいのか分かりませんが、
激しくそして繊細なタッチ・・・もう説明出来ません
自分の目で確かめて〜(泣)

でも、今回の展覧会の絵にはルノワールやセザンヌ、
ヴラマンクといった様々な画家の影響を受けながらも
佐伯祐三の色、雰囲気は何となく一貫しているような気もします。

Yuzo Saeki
私の知る佐伯祐三
(間違っていたらコメント残してください)
大阪の中津生まれ
パリに渡り、ヴラマンクを訪れ、自信作の裸婦像を見せたら
「お前の絵は、アカデミズムの絵だ」とかなり説教されたらしい。
アカデミズムの絵とは、形式に則った絵。すなわち画家自身の持つ
自由な絵とは対極に位置した絵だという意味だと思います。
(フランス語があまり理解できなくても、言っている意味は理解できたらしい)
そして、パリで絵を沢山描き続け、自分の本当に描きたい絵を見つける。
「パリの街」
佐伯祐三の描くパリの街はちょっと違います。
その時代の多くの画家が描くパリの街は
「華やかさ」「美しさ」「活気」「明るさ」
そんな絵が多いような気がします。
彼の描くパリの街は、
華やかさ、壮大さ、美しさ、活気などなどは
全くと言っていい程伝わってきません。
「哀愁」が漂っている感じがします。
Saeki1 Saeki2
建物の絵が多いのですが、その風景に
人の姿が極端に少ない。
佐伯祐三の描きたい対象物は人ではない。
「建物」そしてその壁にある「看板」、「文字」なんだと
思います。

二度目にパリに渡って描く絵は
構図が変わってちょっと遠近感が出てきます。
中にはキュビズム的な絵も描いていたみたいです。
果敢に制作を続けていたのですが、
持病の結核が悪化し、精神的にも不安定になり
30歳の若さで亡くなりました。

今の私とほぼ同年齢・・・。

佐伯祐三とパリ」展
Yuzo Saeki
心斎橋にある
大阪近代美術館で7月16日まで開催中
間もなく終了です!!

Kyoto Municipal Museum of Art

今日は母と一緒に京都へ。

Photo etc….

京都市美術館で開催しているワシントンナショナルギャラリー展

バルビゾン派、印象派、新印象派、ポスト印象派に分かれた構成
になっており、各派の変遷が分かりやすく紹介されていました。
ここでは、私の独断と偏見の鑑賞録をお楽しみください。

印象派については色々と学んできたつもりでしたが、
印象派以前の絵画も結構面白い事に気づきました。

この展覧会に最初に出て来た「バルビゾン派」

”バルビゾン派とは森林や田園に出かけて、そこにある風景を
  写実的に描こうとする画家たち。
   その中でも、パリ郊外のフォンテーヌブローの森にある
    バルビゾン村に移住し、そこで本格的に絵画に取り組んだ
     画家たちのこと”

作品を見ると、「自然」、「写実主義」、「自然の独特な光」
というキーワードが出てくる。(個人的な主観ですが・・・)

コローやデュプレの作品、彼らの独特の空気感。
朝焼けなのか夕焼けなのか傾く陽の光が
暖かい雰囲気を醸し出す。いい感じ。

バルビゾン派の画家たちの絵に特徴的な独特の「自然の光」は
後の印象派に多大な影響を与えたのかもしれませんね。

続いて印象派の作品
モネ、ルノワールに代表される有名な絵画が目白押し。
「日傘の女性」、「太鼓橋」は誰もがどこかで見た事があるはず。
そんな有名な絵が京都に来ていたんですね〜。

そう、印象画の画家たちもバルビゾン派の画家たちと同様
積極的に屋外で制作し、自然の光を表現しようとしていました。

バルビゾン派と何が違うのか?

勝手な解釈ですが、画家たちの関心が
 「目の前の物事を性格に写し取る写実」
から、
 「画家たちの関心そのもの」
へと変わったことの違いだと思うのです。

その頃、写真が発明され、
「写実は写真へ」「絵画は・・・」
という何らかの動きが出て来たのではないかとも
考えられます。

その「・・・」こそが「画家たちの関心そのもの」を
絵画で表現させたのではないでしょうか。

その後、新印象派、ポスト印象派が生まれてきます。
スーラのような印象画の画家たちが用いた「筆触分割」の極み?
のような点描画の技法を用いたりと、新たな技法を模索し始めた
のが新印象派と勝手に思い込んでいるのですが・・・(合ってます?)

それから、ポスト印象派はゴッホセザンヌ、ゴーギャンといった
画家に代表され、「画家の心情」や、「独特な秩序」もった絵画が
次々と現れ、後のキュビズム等の近代〜現代絵画につながっていくのでしょう。

Reproduce Mucha

ミュシャを模写(モシャ)・・・。

寒いダジャレはほっておいて、
久しぶりに絵を描いてみました。

Photo etc….

アルフォンス・ミュシャのジスモンダの模写

ミュシャの出世作の一つ。

模写をするにあたって、
描写が細かい!!
ポストカードから模写をしたので
細かさを表現する事が出来ず・・・。

絵を描くって難しいですね。

Music gives you energy!

5月病が発症し始める今日この頃、
友人のブログやTwitterでもそのような投稿が
増えてきているように感じたので、
元気が出る曲を紹介します。
(ちなみに私は元気です)

The Planets – Jupiter, the Bringer of Jollity
ホルスト「惑星」より「木星」

小学生の頃、音楽の時間に聞いた事あるかと思います。
はっきりとした強弱、そして間があり、
それが場面の切り替わりを表しているように思えます。
場面ごとにストーリーがあるように感じませんか?
後半にかけて力強く何か語りかけてるような
感じがして、最後は力を振り絞って
「やり遂げたぞ!」という感じの
元気を与えてくれる。
色んな音楽家がアレンジを加えるくらい
インパクトのある曲なのでしょうね。

続いては

Pictures at an Exhibition – The Great Gate of Kiev
ムソルグスキー「展覧会の絵」より「キエフの大門」

「展覧会の絵」と言えば、「プロムナード」の
イメージが強いですが、
この曲は展覧会の絵の最後の曲。
テレビ等で聞いた事ある!?という人もいるかもしれません。
最初から力強く始まってますが、締めくくりは最初の力強さを
はるかに超えてます。
曲中に、小さく弱く流れるメロディーがありますが、
それが、「ちょっと挫折しそうになった」ような
回想シーンのように思えて、最後には
難題をやり遂げたような達成感を感じ取ることができるでしょう。
聞き飽きたら、原曲を聞いてみるのも良し!

元々、ムソルグスキーはピアノ曲を作曲したのです。
それが後にラベルがオーケストラ用に編曲し有名になったもの。
Youtubeの絵はこの曲の元となったハルトマン作「キエフの門」

続いては「展覧会の絵」繋がりで・・・・

Boléro
ラヴェル「ボレロ」

川のように、源流から海にかけてどんどん
大きくなっていく。振り返ることなく
前に進んで行くような感じ。
同じ単調なメロディーの繰り返しなのですが、
豊かな色彩があり、ストーリー性を感じさせるのが不思議。

さて、これらを聞いて元気になったでしょうか?

それでも元気になれないなら「寝る」ことです。
Reverie
ドビュッシー「夢」

それではおやすみなさい♪

The World of Abstract Art

会社帰りにパシャリ

Photo etc….

もうツツジが咲いているんですね。
5月がもう目の前に来ている感じです。

さて、今日はギャラリーへ立ち寄ってみました。
もう行きつけになっちゃってます。
今回は河合勝三郎氏の版画。

抽象的な作品

抽象画ってどういう風に見ていいのか分からない。
なかなか理解するのが難しい。
と思っていたのですが、
ギャラリーのオーナーからは
「理解するのではなく感じるもの」
と教えていただきました。

写実的な絵が良いという訳でもなく、
私が好きなモネやルノワールといった
印象画だって、写実的ではない。
何故好きかというと、その絵から

「暖かみ」や「柔らかさ」、「光」
「やさしさ」、「明るさ」・・・・

これも筆舌に尽くし難い「何か」を
感じ取る事が出来る。

抽象画も私が好きな絵と同じ感覚で
見れば良いんだ!
でも、もっと知りたくなってくる。
作品が発する「何か」には
画家が発するメッセージや画家の心境、背景もある。
そこまで感じ取る事が出来たらなぁ。
とも思ったりしてしまう。

まだまだ、知る事がいっぱいあるような気がする
奥深い芸術。